2011年5月21日土曜日

【企業110社アンケート】個人消費拡大「世界の市場?

 アジアの新興国は、2011年も世界経済成長の牽引(けんいん)役となりそうだ。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、11年のGDP(国内総生産)成長率の予測は、中国が9.6%、インドが8.4%など各国で高い水準を維持する。

 「世界の工場」から「世界の市場」に生まれ変わりつつある中国。不動産価格や消費者物価指数(CPI)の上昇によるインフレ懸念がくすぶっているが、「影響は限定的」(アナリスト)との見方が強い。その理由として、11年から実施される第12次5カ年計画がある。西部地域の本格的開発や、IT(情報技術)?バイオなどの新興産業が重点項目となり、「新たな投資需要が見込まれ、輸出や個人消費は緩やかな拡大が続く」(みずほ総研の細川美穂子研究員)見通しだ。第一生命経済研究所の西浜徹エコノミストは「沿海部では最低賃金の引き上げなどで購買力が向上し、景気の牽引役が外需から内需に移行する」と見込む。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)は、10カ国の人口が約5億8092万人(09年)と、欧州連合(EU)の4億9864万人を上回る市場が魅力だ。特に、インドネシアは「個人消費が企業活動を活性化し、設備投資増につながっている」(みずほ総研の中川忠洋上席主任研究員)と分析している。

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引用元:sun rmt

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